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日中航空当局間非公式協議の結果 [travel]

数多くのblogでも取り上げられているのですが、

http://www.mlit.go.jp/report/press/kouku03_hh_000236.html

国交省のプレス発表にも載っているのですが、14,15日に航空交渉がなされた結果下記区間においての増便が承認されたとのこと

○ 2015年10月末以降(15年度冬ダイヤ以降)

 羽田←→北京、上海、広州 (いずれも日中双方で2便/日ずつ)

○ 準備が整い次第(15年度夏ダイヤ中でも可能)
 
 羽田空港の深夜早朝枠、成田空港発着分

でもこのプレスリリースには気になる一言が

※ 上記路線は、2012年8月に日中間で航空関係の枠組みの拡大について合意したものの、その後実現に至っていなかったもの。

どういうことよということで過去の国交省プレスリリースを紐解いてみます。

http://www.mlit.go.jp/report/press/kouku03_hh_000194.html

こちら平成24年8月8日付のプレス。実は今回の合意内容は3年前にすでに同じ内容で合意済みなんですよね。何故いまごろ同じ内容で締結するのか??

まぁ理由は締結内容が守られてないことに尽きますよね。

日中線の羽田発着便の就航についての過去を見てみると

http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha07/12/120629_2_.html (平成19年6月29日プレス)
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha07/12/120831_.html (平成19年8月31日プレス)

上海虹橋空港までのチャーター便扱いの就航許可が下り

https://www.jal.com/ja/press/0001101/1101.html (JALプレス、平成19年9月4日)

JALから正式に発表されています。この時の日本側はJAL,ANA1便ずつの運行で双方ともにチャーター便という扱いでしたので半年ごとに出発時間が入れ替えられる仕組みでした。(羽田金浦も同じはじまり方でしたよね)

http://www.mlit.go.jp/report/press/cab03_hh_000089.html (平成21年7月14日 プレス)

北京便は日中首脳会談を経て運行許可が下りた格好。

http://press.jal.co.jp/ja/release/200908/001278.html (平成21年8月7日付 JALプレス)

こちらでも日本側はJAL,ANA1便ずつの運行で双方ともにチャーター便という扱いで運行が始まりました。


そして先の平成24年増便へとなるわけですが、結果的には守られていませんでした。なぜかの理由が当然オフィシャルには発表されていないのですが

http://jp.wsj.com/public/page/0_0_WJPP_7000-93247.html

時事通信社発信の文書で表向きには2010年下期のスケジュールを決定したよという記事なのですが、本文中に
「日航と全日空は現在、羽田―北京、上海の2路線を1日1便運航しており、10月以降、それぞれ1日2便に増やす計画だった。しかし、中国で国内便の旅客需要が急増したことから、北京、上海発着の国際線の増便が難しくなり、政府間交渉が決着していない。 」
とあります。

中国の飛行機需要はたしかに拡大しているだろうと思われますが、今回の交渉結果はぜひとも取り入れていただき、交渉結果通り羽田便を増やしてほしいところですね。

とはいえこんなに羽田発の需要はあるのかしら?まぁ羽田はあるでしょうが、その分成田を減便?広州なんてもともと成田から朝晩しか飛んでないのにどうするんでしょう。ごっそり移管?
アジア=アメリカ間の乗り継ぎ需要もほしいし、東京での利便性も向上したい。この冬ダイヤは航空会社がどう判断したか結果を見るのが面白くなりそうですね。
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undo

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・ あおたけさま

nice! ありがとうございます。
by undo (2015-06-07 14:42) 

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